『ARMS』を読んで思ったこと。ネタバレあり。
nariの好き勝手な妄想が並べられています。
不快な方はお戻りください。
OK?
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2003年3月10日
車椅子のブルー。
彼は足は効かないけど新しもの好きである。
先日、小さい頃脊髄損傷になって歩けなくなった子が、最新の科学医療で、卒業式に自分の足で杖を突きながらも歩けた。というニュースを目にした。
「これだ」
彼は思った。
「これで僕も歩けるようになって、ますますリーダーらしく活発に動けるね」
「え、これ?」
側で見ていたセロが小声。
「たしかにこれ、エグリゴリの技術だけど・・・あの、エドワウ、これは止めた方が・・・」
「きみ、なに言ってるの。失敗を恐れてチャレンジなんかできると思う? 僕は移植にだってチャレンジしたんだ。止められるわけないよ、きみに」
「えと、あの。そうだけど・・・」
「これを神経に作用させて筋肉を動かすんだね」
わくわくのエドワウ。
「そのあとは過酷なリハビリか。やるよ、僕は」
そして足腰に機械を装着して、スイッチオン!
「わ、わ、わ、わ、!」
『我が名はドーマウス・・・なんじゃこりゃ?』
振動する足腰。
『うわわ、やめんかー!』
「そうか。ARMSは電気には弱かったっけ」
最新技術というのが、神経と筋肉に電気信号を送って操作するという形のものだったのだ。
「ついうっかり、忘れてたよ。身をもって体験したな、ハハハ!」
ものすごく変な形になってしばらく戻らず。
でも全然気にしないエドワウ。
そんな彼がたまらなく好き。
「だいたい、なんだって僕が歩けないままいなきゃならないんだよ。信じられない。考えられないね。そうだろう、李君?」
なんてシリアスな顔で言っていながら、ちょっとヘンな失敗しちゃう自分の『人間くささ』が気に入っていたりする。
きっとたとえ天国に行っても、愛すべき彼の魂は新しもの好きに違いない。
nari.
2002年12月9日
エドワウとセロ。
ブルーとブラック。
この二人はエグリゴリとブルーメンのトップである。
原作進行中、ふたつの組織はいろんな側面を覗かせた。
マッドサイエンティスト満載のエグリゴリと。
なんだかサイボーグのメンテナンスもできないブルーメン。
このふたつについて私は考えてみた。
世の中には純正品というものがある。
独自に開発、品質管理して世に送り出していて、
規格、耐久性、安全性、機能性に優れ、
まあどこに出しても通用する、正規の品物のことである。
一方、バッタもん。というのがある。
一流メーカーが開発した品物を形や表面だけパクって
低コストで作って安く売るのである。
場合によっては安かろう悪かろう。
これは、お金をかけても役に立たない品が混ざっており
注意が必要である。
さて、ブルーメンとエグリゴリ。
前から私は思っていたのだが、
このトップ同士は仲の良い兄弟なので、
当然、頻繁に密会してるだろう。
お茶かなんか飲む。
食事したりもする。
「あ、領収書ちょうだい、セロ」
「え、エドワウ?」
「経費で落とすんだから。それともなに、エグリゴリも領収書いるの?(脅)」
「領収書はいらないけど・・・」
「へえ。じゃあキミ、ポケットマネーでやってるんだ。太っ腹だね」
「僕、お金もらってないし、ポケットマネーなんて・・・」
「じゃあ何? 君はカード持ち歩いてるわけ?」
「あの、僕が使うの、ぜんぶエグリゴリの系列グループだから・・・」
「あ、そう」(内心、ムッ)
なんだかんだで、情報もやりとりしてる。
「セロ、こないだの新製品、欠陥設計なんじゃないの」
「え・・・そう?」
「けっこうクレーム来てんだけど」
「そんなはずないよ、だってエグリゴリには一件も・・・」
「なに?」(絶妙のタイミングでセロ封じ)
「あ・・・う、うん。なんでもない。設計、見直してみるから・・・」
「図面、もう一度まわしてよね」
「うん、わかったよエドワウ」
「顔色悪いよ。これ飲む? ブルーメン特製栄養ドリンク剤」
「あ、でもそれ効かないって評判で・・・」
「なに? 何か言った、セロ?」(再びセロ封じ)
「・・・ううん、なんでもない(泣)」
ブルーメンが貧乏なんて、ブルー好きの私としては
どうよッ!?
ってかんじのポイントだったですが、今となっては
貧乏だろうが姑息だろうがブルー好きvv
どんな手を使っても部下を守る貴方が好きvv
そして今日も彼は弟をぐりぐりしてエグリゴリ
トップシークレットの数々を強奪。
ブルーメンの技術でそれを再現して売っている。
というバイタリティあふれる彼を想像するの楽しい。
「エグリゴリもうかってるからいいじゃないか」
というのが彼の言い分です。
ブルーメンの商品は、きっとあなたの商魂よvvブルーvv
もちろん、バラに埋もれてる王子様の彼も好きです。
というか、そういう夢見たい(笑)。
ああー、誰か私にブルーメンは裕福だという証拠を見せて。
nari.
2002年11月28日
久しぶりに見たら涼が可愛い。
隼人とペアで可愛い。
高校生くらいの子たちが
必死でなにかやってるのは微笑ましいね。
じゃあいっちょ、ヤオイを・・・と思ったけど、
もうあの子たちは一緒に逃げたり走ったり
泣きながら戦ったり、で充分だよ。
一生懸命、生きてる、それだけで良い感じだねえ。
やっぱキース。
キースなのよッ!
じゃあキースでヤオイ・・・。
キース同士だと顔の描写に困るな。
どっちも青い目だし、金の髪だし、肌は白いし。
せいぜいヤオイ技法で、セロリンは細い髪とか、
エドワウはクセっ毛とか、そんな感触でまとめるしか。
そもそもキース同士だと一歩間違えるとオ耽美だからな。
ただでさえ青バラとか出てくるし。
私はお耽美は、どうにも馴染まないので
やはりマンガ。手塚マンガチックな絵でヤオイにしたい。
耽美でなくヤオイ。
両者をどう区別するか私にも解らないが、
とにかくふたつは違うのである。
それであんまり成長後だと、なまなましいといけないので
せいぜい青少年くらいしか。
って、ショタ萌えの話をしてどうする。
やや錯乱気味だが、私はエドワウとセロが好き。
と、こう言いたかったのである。
外せないのはガウス大佐である。
軍隊の長い彼はおいしい。いや素晴らしい。
ひそかにガウス大佐とジーザスなんて考えてる。
ああこれはジーザスコンテンツに書くべき(笑)。
さあ、どっちも受の誉れ高いジーザスとガウス、
二人のヤオイはきっと真剣なら真剣なほどギャグに。
えーとね、とにかくキース!
ジーザスとガウスでヤオイ書いても、無理矢理キース出すよ私は!
ヤオイといっても、
私は涼や隼人やキースやガウスが、いろいろ関わりもって
あれこれ交流してるのが見たいのである。
体のエッチだけなら誰がやっても一緒だしな。
そう言いつつ、ARMSの登場人物ってエッチに堪能じゃ
なさそう。
とか思い、悩む。
ヤオイってさあ、「上手そうな人」がいないと盛り上がらないんだよね。
(バ・ク・ダ・ン・発言!)
やっぱ軍隊の長いガウス大佐にお願いするしか。
あとジーザス。
あの人たち、なんであんなに色っぽいんだろ。
(え、偏見!?)
とにかく、涼や隼人やキースとともにヤオイで盛り上がれる人物を
考察中である。
(無理にまとめてみた。)
nari.
2002年9月2日
レッドキャップス戦のまっただなかにいる夢見た。
いたよヒギンズが!!
私は小市民で、買い物かなんかしてたね。
ヒギンズと、彼の率いる部隊の戦闘員だけで
街は大パニックだった。
そして彼の上に更に怖い指揮官がいる、
と市民たちもボンヤリわかっているんですが
その怖い上官の存在だけがあって
名前も姿も出てこなかった。
おっそろしいもんですね。
ガウス大佐その人が出てきてたら凍ってたよ。
起きたとき、目覚ましがセットされてない!
みれば8時40分!!
やべ、会社!
今から行っても遅刻!
「じゃ、私行くから」
「どこへ?」とhallyに問われて気が付いた。
その日は日曜日。
フーッ。
正気を失わせるレッドキャップスって凄いんですね〜。
ところでエドワウとセロである。
ブルーとブラックでもいいんだけど。
私は常にこの二人のキャラが頭から離れない。
それはあの、ものすご〜く、こまっしゃくれて自信たっぷりの
エドワウと、その彼に寄り添ってドンくさいセロという構図が
他のなにものにも変えがたく異彩を放っているからだ。
二人の置かれた環境は異質で、
ゆえにシャキシャキしたエドワウも、おどおどしたセロも、
彼らの持っている価値観というのは狭くて歪んでいて
ときに喜悲劇なんだけど、そこが。そこがッ!とても
イイ。
あの時点でエドワウはセロを支えてるつもりで
支えられてるし、
セロはエドワウの庇護下にあるけど
並ならぬ存在だし、
この二人の関係はちょっとすごい。
で、成長後、二人がブルーメンとエグリゴリの
トップに立つわけだけど、
この事実があるからさらに子供時代の彼らは
面白みが増すのである。
でもどうせ、大人になってからも
二人の中身は変わるはずもなく、
「いくよ、セロ!」
「待ってよ、エドワウ!!」
の関係である疑いが濃厚。
それで、私が狂喜したのが
セロ=ブラックと、高槻涼の、アリスの間での戦い。
滅ぼしてくれるのを待っていた、と告白するブラック。
これ! これがセロの性質。
かたや、私の部下には手を触れさせない。というブルー。
やっぱなにか守っちゃうんだね。
んで、魂となって二人がホワイトに対峙したときも
「じゃ、やろうかセロ」
と、フルのはブルー。
子供の姿になって駈けていくときも、
置いていかれるのはセロ。
ああ、かわいい。なんっって可愛いんだろう。
ブルーがエグリゴリのトップになってたら
大変だったね。
「せまくて暗くてやってらんない」
と、まず地下基地を撤廃。
地上にエグリゴリ研究所を堂々と建てる。
自己顕示欲の強いエドワウ、全世界にその存在を
宣伝&アピール。
「こんだけの技術と情報握ってんだよ。
おかしな真似しないでね。僕が地球の秩序を
ある程度保つからね。それくらいは力を持つ者の
義務だからさ」
と、名刺を配って歩きそう。
高槻たち4人が、もしあのまま存在していたとしたら、
4人が成長するのをウズウズしながら待って、
「やあ。僕がキース・ブルー。君たちの根源を知る者だ」
などと接触を図り、エグリゴリにスカウト。
彼らの出生やエグリゴリ誕生秘話をベラベラと語り、
「君たちは人類とARMSの融合として価値ある存在だ。
でも暴走されると困るし。僕は君たちの兄だから、
君たちの動向はチェックさせてもらう。へんなことしたら
制裁って意味だからね。でも普段はやさしいからね。
困ったことがあったら相談においでよ」
ってな具合に。
アリスに関しても、
「アリスは僕に力をくれるね。彼女は偉大な存在だよ。
なに? アリスの悲しみ、アリスの憎しみ?
うーん、困ったな。彼女はもう死んでるし。
あ、毎日アザゼルに祈りを捧げているよ。
僕は敬虔な信者だからね。(意味不明)
彼女のような不幸な者を二度と出さないこと。
これが僕の使命なのさ。
僕が彼女にできることはなんでもするつもりだけど、
エグリゴリのことに口出しされるのはちょっとね。
彼女の方針はわかるけど、判断するのは僕だし、
僕が彼女に力不足と思われてるなら心外だな」
ホワイトに至っては、
「力を手にいれたら殺してやる、って思ってたけど。
彼は僕を造りだした人だし、
僕という者を育てた面で、彼は価値ある存在なんだよね。
遺伝子的にも思想的にも彼は僕と同じものといっても
いいかもしれない。
ま、僕も大人になったってことかな。
彼レベルの科学者を失うのはエグリゴリの損失と
考えられるようになったよ。(笑)
しょせん彼は彼、僕は僕さ。
そりゃ、うるさいよ。
世界征服とかなんとか、子供っぽいこと言ってるし。
つまんない真似いっぱいするし。
カッとなって殺しそうになるね。
でも、
「父さん、あなたの偉業は立派です。そしてあなたの
最後にして最大の偉業は後進に道を譲ったことです。
そんなあなたを誇らしく思う。あなたが信じて託した僕を
これからも信じてください。僕を失望させないでください」
っていう主旨のことを一年に何回か言えば
まあ大騒ぎにはならない。
どっちにしろ彼は老いていくし、僕らは
生命の階段を駆け上っていくんだし、
世代交代は納得してもらわなきゃ。
もちろん、僕だって後進に道を譲るときが来たら
ホワイトが僕にしたように道を譲るよ。
でもそう簡単に僕を追い越せるかな?(笑)」(←楽しそう)
ということで、ホワイトには適当な部署を
まかせて口を塞ぎそう。
そんなこんなでエグリゴリを守り、発展させよう、
地球のことも考えよう、というブルーのもと、
エグリゴリは世界紛争や災害にいちいち細かく対応。
ブラック以下兄弟たちをこまめに動かして
人命救助、テロ撲滅。
でも、兄弟たちの身が危険に晒されるのには
我慢できなくて、いつもタクシー代わりのグリーンと
現場に現れて、一緒に作業。
なのにすごくマメで、涼とか隼人の成績表にも目を通して
「力に溺れてはいけないな。兄として忠告させてもらうが
ARMSだって、これからは学力をつけていかないと」
とか、わけのわからないコメント。
あー、忙しいと思う反面、すごくヒマで、
「なんかおもしろいことないかなー」
と、新しい情報を集めるのが大好き。
もちろん、仕入れた情報はブラック(セロ)に
「僕たちはまだまだ宇宙の孤児。
これからはアザゼルの故郷にも目を向けなくちゃね。
ね、聞いてる、セロ?」
「うん、聞いてるよエドワウ(眠)」
と、のたまい、ご満悦。
唯一、うまくいかないのはシルバー。
「ブルー、これはどういうことだ!?」
と、正面からこられると、余裕がなくなり、
カッと頭に血が上り、
「それは現場で判断してほしいな。
僕だってすべてを把握してるわけじゃない」
と、シルバーには当たりがきつい。
バイオレットには女性だから。というだけで精神的に
踏み込めない。
妹、という位置付けで葛藤を解消。
「遺伝子的に同じ。でも女性。…女性。女性かぁ…
うん、あれは妹だからね。守るべき一人だよ」
グリーンには年齢のせいで適度に距離が取れ、
「ブルー兄さん」と慕ってくる彼が可愛くて
彼の失敗や未熟なところにも甘い。
そんなわけで多忙でヒマなエグリゴリトップは
他の企業の新製品や新アイディアに敏感に反応、
一次、二次、三次…の世界産業の発展のために
宇宙を視野に据えながら、
でも暗くて閉鎖された空間は大嫌いなので
スペースシャトルには乗れないという
ステキに奇妙な人物。
「経済を握る。
人を上から支配しなくたって
地球は征服できるんだよ。
なーんてね。僕は独裁者にはなれないからね」
と、上機嫌な彼のそばには、
「そうだねエドワウ」と言ってくれる
可愛い可愛い弟(セロ)が。
…というわけで、まったく方向性が間違ってしまうので
アリスはエドワウを選ばなかったと思われる。
正しいよ、アリス。
nari.
2002年6月22日 『ARMS』最終巻を読んで。
最終巻、買った。
「最後の最後でパパかよ」
といいながらhallyは
カラーの見返しに巌パパがいるのを見せてくれた。
人の感情って入り混じるものだけど、
そのとき私の心はまったく一色だった。
「なにこれ……キモチワルイ…」
物語が全部おわって、
最後の裏表紙を閉じよう、というときに
読者の目に入るのがパパなの?
表紙の涼とカツミも、結局、目線合わなかったしなー。
巌とホワンの戦いについてhallyと話した。
「なぜホワンは巌と戦うのか?」
逃げればいいじゃん。
空間転移能力あるんだから。
で、それに対する答えをnariなりに出した。
「巌にもホワン以上の空間転移能力があるのだ!」
でも、
「人間はARMSには負けない」
という前提で話を進めているのでそれを出すわけにいかないのであろう。
するとhallyが笑った。
「いい? あのシーンで大事なのは
『そんな力があっても俺はおまえを恐れないからな。これからも守って
いくからな』
という台詞を健常人の兄が弟に言うことなのよ」
nari「はー、へー?」
hally「そして慢心した弟を、お兄ちゃんが滅する、という
この図式が大事なわけ」
なんかグチャグチャである。
迫害する者と、守る者と、が巌の中で整理ついてない。
「そりゃそーだよ。父と兄と自分がゴッチャになってるんだから」
と、神をも恐れぬ発言。
「あとさー、最後が引き裂かれた地球、っていうのも気になるのよね」
とhallyは再び言った。
「なんでもないことかもしれないけど、なんでもないことに
大きな意味があったりするのよねー」
それは本誌連載最終回のときも言っていた。
「最後、地球引き裂いて終わりかよ」
とhallyはギョッとしていたのである。
ま、それは最後のところに巌がカラーで立ってるのを
見た私の衝撃と似たものがあるのだろう。
まー、少年マンガだからしょうがない、とは思うけど。
つくづく我が身にケガレの寄るのを嫌うマンガだよね。
「悪いこと」は誰か悪い人、がやったのであって
自分や味方や周辺にいる人はゼッタイ責任とらない。
その意味でイチバン潔いのはガウス大佐かもしれないな。
大佐以来の悪役にポリシーのあったためしないし。
いーじゃん、ブルーがARMS実験やった張本人、で。
なんであんなゼーレみたいな連中が出てくんのよ。
なんてゆーか。
父の呪い
ってすごいね。
解けないね、これ。
「良い父」「悪い父」の対比が凄い。
怨念を感じる。
ただその怨念をストレートにズバーと描いてくれるので
私はこんなに惹き付けられているのですが。
連載終わってから全然更新する気も起きなかったのに、
最新刊を買ったらトタンに更新してるのは
やっぱ原作に触れると正気でいられなくなるせいだ。
皆川先生には、是非またこのパワーで突っ走ってほしい。
なんらかの拘りがないと作品のパワーなんて生まれないもんね。
などと考えていると私はつくづく皆川先生、そして七月先生が
好きなんだなと思う。
あああ、両先生のパロディ書きたい。
最終巻、手に入れて、最後まで読んで感動しました。
しあわせ。
nari.
2002年4月16日
読んだ。
読んじゃったわ最終回。
『ARMS』終わっちゃったよ。
なんか、はぁ、肩から力が抜けたというか。
文句なしの大団円というか。
読んでみて、なんの注釈も必要ないと思った。
あえて私の読後感を言えば
だな。
収まるところへ、収まった。
皆、社会のそれぞれの生活に溶け込んでいる。
それは漫画の中だけど彼らの存在の確かさをリアルに
示してくれる。
取りこぼしも、作者(神)の手から漏れたものもあるかもしれないけど、
それならそれで いい。
も いい。
あれで いい。
そんな気にさせてくれる。
アルがカッコいい。
エグリゴリとの戦いの最中は、一人だけひよわな人間で、
ARMSたちに混じってお荷物の感もあったのに、
人間社会の実生活に戻ると
彼はなんと 迫力のある権威者であることか。
でも何故、心臓外科医…?
より複雑な、脳とかの研究者のイメージなんだけど。
武士がサッカー選手というのも、え!アイツが? って感じだよー。
昔の彼を読者として知っているので、弱者だった知り合いが
すごい活躍して騒がれてるみたいで不思議。
キャロルが、すごい大人になっててビックリした。
うーん、ちゃんとキャロルの成長した表情だ。すばらしい。
隼人の「奴も俺もいろいろ忙しいんだよ」のセリフが妙に気に入った。
そーだよねー。
忙しいよね社会人は、正義の味方よりも。
なんて喜んでしまったり。
恵は営業なのかー。
会社の名前はやっぱりブルーメンなの?
なんで眼鏡してるんだろ。
やっぱARMSの力がなくなったら弱視なのかしら。
しかし、営業。
実際に銃口や刃を向けられて「死ぬかも」と思った経験が
何度もあるから、恵ちゃんは。
営業やってもタフかもしれない。
がんばれ恵ちゃんvv
隼人は。K−1?
この人は新宮流古武術の道に入ったのね。
もし武術以外だったら、どんな職業に就いていたかしら。
ベンチャー企業とか?
あ、道場経営にも共通するものがあるかも。
勢いあるキャラだからなー。好き。
バイオレット。
どーしてそんなショートカットなのっ!?
いつのまに長官!!
なーんか男性みたい。
バイオレットの女性的な側面も見たかったー。
ブルーウィッシュ。
最終回だから言ってしまおう。
前から(野菜の)ナスみたいだとは思っていたけど、
肉厚で、食虫植物みたいに見えるのは何故ー!?
私のセンスの問題でしょうか懺悔懺悔。
突然ですが、前号の感想。
涼とカツミ、そしてアリス。
彼らの戦いの結末。
読んだとき、私はすっごく嬉しかった。
涼が、ですよ涼が!!
二言目には「味方じゃないなら戦うしかない。殺すしかない」
と言っていた涼が。
弱冠高校2年生の涼が。
「君の憎しみも…悲しみも…俺が全てのみこんでやる!」
ですよ!!
出ますか、こんなセリフ。意思から出た言葉が!!
私はゼッタイ出ないと思ってた。
だから嬉しかった。
おざなりな表面だけの きれいごと ではない、
心の底からの、本当にそう行動するであろう
生き方考え方から出た言葉だと思うのです。思いたい。
何人も亡くしているのです。
自らも「もうイヤだ、マッピラだ!」という思いをしてきているのです。
そのまだほんの高校生の子供の口から出た、(巌<いわお>パパならともかく)
「俺が全てのみこんでやる!」
の言葉が、「正義の主人公の ありきたりな」キメ台詞
で片付けたくない。
涼、ふりかぶった! 涼おおきく振りかぶってぇぇぇぇ…
見開きみたときは驚いたよ。
いや、涼の白い頭(髪)がキースかしらと分かっているけどトキメいて
いやむしろ勘違いさせといてくれこのままとかそういうんでなく。
この距離感。
密着度。
涼のカツミに対する働きかけは、うわべだけの「カッコづけ」でなく、
彼の体験(生き方)を伴なう行為であり意志を伝えた動きに見えるのです。
アリスですよ、アリス。
っつーか、「彼女」の中のあれくるう幼い少女であり母性。
今までさんざん息子たちを苦しめ、翻弄し、子供同士戦わせ、
わがままで陰湿で満足を知らない想像と破壊の気まぐれ屋。
涼の抱擁は「許し」です。
相手の 一方的で独善的で勝手な寂しがり屋 の部分を
そうであると認識した上で
相手に「正義になれ!」とか「改心しろ!」とか要求することなく
そのままの形で受け入れる。
これは許容です。
自分が何者であるか、相手が何者であるか、
自分の限界や、相手の小ささ、幼さ、拙(つたな)さを責めることなしに
把握できていないと
この許容は難しい。
ちょっとニュアンスを変えて、このアリスを母親としますと、
この許容の難しさが分かるのではないでしょうか。
たとえば私は
「お母さん。あなたは今まで人を恨んだり お父さんに絶望したり
ひたすら自分を責めることで非難を逃れる手法で世の中を
渡ってきた。でも、もうそんな必要はない。あなたの
憎しみも、悲しみも、娘である私が全て飲み込んであげる。
お母さん。これからは私たちと一緒に生きていきましょう!」
これ。
とても高校生のとき、言えません。
だからなー。
しいて言わせてもらえば。
そうなんです。
さんざん母に振り回されたセロ。
お兄ちゃん(ブルー)がさっさと出ていってしまったあとも、
家庭(エグリゴリ)に残り、
横暴な夢追い人の父ホワイトと
意味不明な歌ばかり歌っている少女の母アリスに
言われるままにハイハイと言うことをきき、
父母のためには人を傷付け兄弟たちまで悲しませ
そして自分も盤上のコマでしかない、
父母に愛されているわけでもない、
『正義』の大儀もない(お兄ちゃんには正義の大儀がある)、
弟グリーンまで手にかけ、非道な指示を出しつづけ、
憎まれてきたセロ。
苦労性のセロ。
そんな彼にこそアリスの存在とその内面を許容する役割は
相応しいと思うのです。
「なぜだアリス!」と叫んでいたバイオレットとかね。
hally「アリスとカツミの接点はないんだよなー。
読者もカツミと接点ないし。
カツミに移入できない。
まあ少年マンガだから涼が活躍しなきゃ話にならないわけで、
だったらブラックがアリスを受け止めて、
そのブラックをアリス説得の方向へ向けさせたのが涼、
とかの方が…」
そんなの、私も読んでみたかったっす。
しかし、ARMSの伝統服なんですか、肩止めマントは(笑)。
セロからの伝統vv
ユーゴー、逝っちゃいましたね。
とても魅力的な笑顔だったと思うのですが。
クリフやエグザミィのメンツが迎えにきたのが
嬉しい隠し味みたいで印象的だった。
つうことで、パパとママになった涼とカツミですが。
なんつーか、この二人、アマアマとした恋愛抜きなのね(笑)。
一足飛びに子供とは。
そしてここでアマツバメとは。
そしてアリス(娘)とは。
いけてる皆川先生vv
hally「涼の職業が出てこなかったね」
nari「涼の職業は『パパ』だよ。彼らはパパとママという社会人になったの」
hally「童話作家とかでもいいのにね」
nari「『この黄金の右腕でぇー!』」
hally「しかし、こういう契約でアリスがあっさり折れた(戦いに)なら分かる」
nari「子供に生まれ変わるってこと?」
hally「しかしそれじゃス○ー○ッドのオチ…」
最後に皆川先生、七月先生のメッセージがありました。
読めて、とても嬉しかったです。
読んでいただけの私すら大きく肩を下ろしたくらいなんです。
創造していた先生方の感慨はいかばかりでしょうか。
hally「あーあ。終わっちゃったよARMS。
なんだかんだ言いながら面白かったんだよな。
ガウス大佐出てこなかったな。
まあ無理か。
あーあ。ARMS終わっちゃった。ウツだ」
hallyはそんな呟きを何度か。
私はまだ興奮していて終わった実感はないのですが。
こんな面白い、一辺倒ではいかない物語を
読ませてくださった皆川先生、七月先生とは
どんなお人か、いろいろ想像してみたり。
きっと皆川先生は重圧を背負って進むセロみたいなvvvv
きっと七月先生は知識抱負で割り切りのいいエドワウみたいなvvvv
などと勝手に空想して楽しんでみたり。(だめ)
ありがとう『ARMS』。
私の住む国日本でもこんな精神性の高い漫画の結末が描かれるなんて
そのことに衝撃を受けました。
これからも エドセロで萌え ブルーの彫刻美 涼たちの成長をコミックスで
何度も読ませていただきたいと思います。
nariのARMS語りにおつきあいいただきましてありがとうございます。
これを読んだあなたさまも原作のいろいろな場面を思い起こして
原作を深く味わっていただければ。
その一助になれれば幸いです。
またなにか思い立ったら突発的に更新します。
そのときはどうぞよろしく。
nari.