この物語は、3-4日おきに殺人事件や盗難事件に巻き込まれる高校2年生の男の子の青春推理グラフィティです。
長めの髪を後ろで縛ってシッポにしてる。特徴的な眉、ゆたかな表情。おとなっぽいところも、こどもっぽいところも、傷つきやすいところも、図太いところもあるが、基本的には運動オンチ。
殺人容疑者になったことも、逮捕されたことも、指名手配されたことも。殺されかけたことも、銃で撃たれたことも、薬で眠らされたことも、友達を殺されたことも、自慢話を延々と聞かされたことも経験済み。殺人犯と対決なんて茶飯事だ。
警察の知り合いは増え続け、殺人犯の知り合いはもっと増え、全国各地に恐怖体験した仲間たちが散らばっており、彼らは彼を恩人だと思っている。
もちろん学校に行ってるヒマなんかない。
が、そんなことは構わない。イザとなれば知能指数180がモノをいう。学友も多く、殺人犯となった学友も教師も多く、何人の殺人者と犠牲者を出したかわからない不動高校へ通う。
もちろん不動高校は事件が起きてもマスコミに叩かれたりはしない。多数の死者を出した演劇部もミステリー研究部も廃部にはならない。出席日数が1年の祝日の数にも満たない生徒を放校処分にしたりもしない。そしてやたらと学祭が多い。彼はそんな学校に首席で入学した経歴を持っている。
たくさん危ない目に遭うのに両親はあまり出てこない。代わりに背後にいるのが叩きあげの警部とイヤミなエリート警視。二人は彼の危難に遭って、尋常でなく手を尽くし、どのようにも手段を講じる。
固められた彼のバックに対抗して出てくるのが宿敵ともいうべき犯罪者。天才奇術師の血を受け継ぐ「地獄の傀儡師」。
彼と宿敵は自らの身体に流れるそれぞれの血統、使命感や快感、誇りをかけて最後の決着に臨む。