1992 Shanachie |
Tony MacMahon アイリッシュ・トラッド界の重鎮、MacMahon のソロ・アルバム。楽器はソプラーニの多分D/D#だと思います。Joe Cooley 同様、オリジナルのまま使っているようです。 ケイリー・ミュージックに見られるダンスの伴奏としての伝統音楽とは一線を画しています。 とにかく、リズムが重い! ノリは最高にいいのですが。 Slow Air が多く、全体にゆっくりした重厚な作りのアルバムですが、この重さは尋常ではない。どの演奏を聴いても「鬼気迫る」という表現がぴったりきます。 アイルランドの伝統音楽、かくあるべしというかのような MacMahon の魂がビシビシと伝わってくる傑作。
(HK)
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1992 Shanachie |
Noel Hill and Tony MacMahon ボタンアコとコンサーティナだけ、しかもパブ録音。 ダンサーのステップも入って賑やかな雰囲気ですが、演奏はフルスピード。 途中、二人のソロトラックも入ります。ここで聴かれる MacMahon の Slow Air は強烈です。 演奏の凄まじさは文句のつけようがありません。それにしても、速い!
(HK)
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2000 Shanachie |
Music of Dreams トニー・マクマホン&ノエル・ヒル『Aislingi Ceoil アシュリンギ・キョール』 93年のライブ録音。 パブ・ライブだった前作に対し、こちらはコンサート・ホールでのライブですが、もちろんセットダンサーたちも登場して前作同様、《ダンス・チューンとは、その名の通りダンスのための音楽であり、ダンサーのステップ音と補完しあって、さらなる高みへと飛翔する》ことを実感させてくれます。 アコーディオンとコンサーティーナ、これら2種の蛇腹サウンドの組み合わせが、トニー・マクマホンとノエル・ヒルという2人の名手によって聴けるというのだから、もう蛇腹ファンはたまりませんね。 唯一残念なのは、ピアノ伴奏によるイーラ・オ・リナードの歌のトラック3曲が、2人の演奏トラックから浮いてしまっていること。ここでの彼の歌は、伝統的な無伴奏シャン・ノース歌唱ではなく、ちょっとクラシック現代音楽風のピアノ伴奏を付け、しかもテンポを極端に落とし、土臭さを消したものであるため、アルバム全体を通して聴くと、ここだけ別の空間に放り込まれたような違和感を覚えてしまいます。 ただ、同名のビデオを観たことがあるのですが、このアルバムの元となったコンサートは実は、音楽、ダンス、歌、語り、詩の朗読、背景のスライド映写などを組み合わせた一種の総合芸術的なステージ・ショーであり、そういう全体的な文脈で捉えるならば、「まあ、その歌い方もアリかな」と、妙に納得してしまいました。 いずれにせよ、トニー・マクマホンとノエル・ヒルのトラックは、非の打ち所のない素晴らしさです。聴衆の反応もすこぶる良く、会場の熱気と興奮がストレートに伝わってきます。トニー・マクマホンお得意のスローエアーも、ばっちり入っていますし、ノエル・ヒルによる「The Bucks of Oranmore」独奏も壮絶で、思わず舌を巻いてしまいます。やっぱりライブって、いいですね。
(TA)
補足:2000年に米Shanachie レーベルから再発されたものは、ジャケットが違っています。(HK) |
| MacMahon from clare とにかく渋いアルバムです。 録音は70年代からのものが含まれていますが、収録されている演奏は年代に関係なく、たとえばリアム・オ・メーンリイがゲストで参加しようが全く変わりません。 MacMahon が敬愛する Joe Cooley との共演まで収録されていますが、最初のソロ・アルバム以上にアイルランド伝統音楽の中核部分を追求したと言えばいいのでしょうか。 なにしろ使っている楽器やそのセッティング、演奏スタイルとまったく変化が見られません。ちょっとでも変わったら、伝統音楽ではない、と頑固に主張しているみたい。 でも、こういう考え方があってもいいんですよね。音楽をどう解釈しようがそれは演奏者の自由ですから。それに MacMahon 自身がやりたいことをやるために既存のレーベルではなく、自分のレーベルを作ったのでしょう。 その結論であるこのアルバムは、控え目に言ってもファースト・アルバムと同等の傑作。
(HK)
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★映像について
MacMahon は Come West Along the Road というビデオでホストをつとめています。でも演奏シーンは・・・
このビデオ、Johnny O'Leary は見られるし、なんと Jackie Daly がメロデオンを弾いている姿も収録されています。