John Williams
1995 Green Linnet
John Williams / John Willaiams

 『ジョン・ウィリアムズ』(1995年)
 生まれはアメリカのシカゴだが、父親がクレアの中でも音楽的聖地とされるドゥーリンの出身であったため、あのメロディアスにうねるクレア音楽の影響を多分に受けています。選曲もかなりディープなクレア・チューンがほとんど。

 アコーディオンとコンサーティーナそれぞれの教則ビデオを出していることからも知れるように、ここでも2つの楽器を曲ごとに使い分けたり、また多重録音でアコとコンサーティーナの1人デュエットを試みたりしています。比重的には、アコよりコンサーティーナの出番の方がやや多いかもしれません。ゲストの天才的フィドラー、マーティン・ヘイズやホイッスル名人マイコー・ラッセル(2人ともクレアの人)との共演には、コンサーティーナ演奏が盛んな当地の伝統にのっとって、すべてコンサーティーナを用いています。もちろん、出来上がったトラックは正真正銘のクレア節!
 オーイン・オニールの弾くブズーキも控え目な伴奏ながら、盛り上げ方が実に巧みです。

 アコーディオンは前述の教則ビデオでもお馴染みのB/Cサルタレを使用。1曲収められたスローエアーでのベース伴奏は、ただ一言、美しいというほかありません。 また本盤は、94年2月に交通事故で亡くなったアイルランドの「人間国宝」マイコー・ラッセルの最後の録音になったことでも大いに貴重。
(TA)
2001 Green Linnet
John Williams / Steam

 6年ぶりのソロアルバム『スティーム』は、冒頭から Dennis Cahill のギターを従えてハイスピードの Reel で快調に始まり、次の曲ではいきなりコンサーティナにスイッチ、仕上げは一人でボタンアコとコンサーティナのデュエット。いや〜、凄いノリです。
 今回、バックで付き合っているのはお馴染みSOLAS時代の朋友、 Seamus Egan と John Doyle、Randal Bays、Liz Carrollなど。余り知らない名前は今のツアーメンバーでしょうか。この面子では当たり前ですが、どのトラックもギターのバッキングが素晴らしいです。

 なお、Seamus Egan はBanjoでクレジットされています。じゃ、フルートは誰が演奏しているかというと、John Williams 自身が吹いていたりします。その他、Whitsle Low Whitsle も達者にこなしています(あまり巧いとは思えませんが・・・)。


 ギターのレベルが高過ぎるか、アコのレベルが低いのか・・・前作より深みを増し、よりクールに全体のサウンドを作っている感じで、もうちょっとホットに弾いて欲しかった気がしますが、それは贅沢というものでしょう。
(HK)
 

関連: SOLAS

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