| It's No Secret /Hammy Hamilton, Seamus Creagh & Con O Drisceoil ハミー・ハミルトン、シェーマス・クレイ & コン・オ・ドリスキョル『イッツ・ノー・シークレット』(2001年) これは珍しい! 3人名義なのに、全員揃っているのは最初と最後の2トラックだけ。あとはソロか、2人ずつの組み合わせ、そしてアルバムの半分を占める各自の無伴奏歌唱(英語)。アコが聴けるのは6曲で、うち1曲はメロディオンです。 メンバー紹介ですが、今年(2001年)来日を果たしたシェーマス・クレイは、もう説明の必要もないほどの名フィドラー。ジャッキー・デイリーやエイダン・コフィーとの共演で有名です。特にここに収められたスローエアーは絶品! ハミー・ハミルトンは北アイルランド出身で、コーク在住のフルート演奏家および製作者。 そしてアコのコン・オ・ドリスキョルは西コーク、スキベリーン近郊の生まれで、90年代から「ザ・フォー・スター・トリオ」というバンドを、ジョニー・マッカーシー(フィドル)やパット・アハーン(ギター)と組み、アルバムも発表しています。シュリーヴ・ルークラの音楽家たちが集まったライブ盤『The County Bounds』(1999年、Ossian)でも、そのフォー・スター・トリオの演奏や、すごいことに御大ジョニー・オリアリーとのデュエットが収録されていました。 コン・オ・ドリスキョルのアコは、C#/Dの持ち味を活かした、非の打ち所のない演奏。テクニックも完璧です。ただ、いささか堅実すぎるかな、という印象も受けました。もう少し遊んでもいいのになあ。 ちなみに解説によれば、彼の弾く灰色のパオロ・ソプラーニは、なんとジャッキー・デイリーが77年のファーストソロや、シェーマス・クレイとの共演盤で使用していた楽器を(直接かどうかは分かりませんが)譲り受けたものだとか! 実に羨ましい限りです。物持ちがいいのにも感心しますね。ついでにメロディオンも、元「エニー・オールド・タイム」のデイヴ・ヘネシーからの借り物・・・。
(TA)
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