我が家の庭に住むヒキガエルのお話です(笑)

我が家の庭にはヒキガエルが生息してます。
いえ、厳密に言えば我が家の庭だけでは無くて近所の家の庭には必ずヒキガエルが居ます。

※この辺一帯は40年ほど前に沼地だったそうで、現在はビルが建ち並び、全ての道路がアスファルトで敷き詰められますが、今でも沢山のヒキガエル達が毎年3月から12月頃まで歩き回ってます。(庭のある家には必ず出ます)

ヒキガエルは慣れると人間が近づいても逃げませんし、他のカエルと違って跳ねたりしません。ちゃんと歩くんですよ(笑)

それでは我が家の庭に居るヒキガエルの1年をご紹介しますね。
3月14日、この日は20度近くまで気温が上がりました。
まずは一匹だけ(オス)が目覚めて穴の中から這い出て来ました。

ヒキガエルは冬眠から覚めると食事も摂らず、まずは恋人探しを始めます。

まずは女の子を求めて生まれ故郷の池に向かいます。
この後はどんなに寒くても、お腹がすいてもひたすら女の子を待ち続けます。

そして餌も食べずに待つ事3日!

メスが冬眠から覚めて出て来ました!

オスはメスを見付けるとたちまち後ろから抱き付きます。

※因みに・・・相手がメスで無くても取りあえず抱き付きます。
もしオスがオスに抱き付かれた時は「クッ!クッ!」(俺はオスだぞ!)と、鳴いて知らせます(笑)

ヒキガエルの世界ではオスの方が圧倒的に多いため、時にはカップルの間に割り込んでくる強引なオスも(笑)
メスはオスに抱えられる事により刺激されて卵を生みます。

3月22日、メスはついに卵を生みました。
メスはこれに刺激されて卵を生みます。
※一匹のメスから8000個ほどの卵が生み落とされます

最初、卵はゼリー状のチューブの中に入ってますが、ゼリー状の部分は数日間で無くなり、中に入っていた卵?と言うよりも黒い物体は物凄い勢いで細胞分裂を始めてお玉じゃくしの姿に変化して行きます。

メスが卵を産み終えるとヒキガエル達は再度冬眠に入るか日陰でジッと暖かくなるまで待ちます。

4月14日
卵は約15日ほどでお玉じゃくしになりした。
ヒキガエルのお玉じゃくしとても小さく、長さは5mm程度。

5月になるとお玉じゃくしは次々と手足が生えてカエルになります。
この後、梅雨が訪れるまで生まれ育った池の周りで旅立ちの準備を整えます。
それにしても小さいですよね。
アマガエルなどと違い、ヒキガエルは最初こんなに小さいんですよ。

6月に入り、梅雨が始まると雨の日に一斉に旅立ちを始めます。
まるで打ち合わせをしたかのように雨の日に一斉に旅立つのです。
一度に池から数百万匹もカエルとなって出て来ている訳ですし、このチビカエル達が同じ所に居たのでは食べ物が無くなってしまいます。
この為にみんな自分達の安住の地を見付ける為にバラバラに分かれて旅立つのです。
しかし、余りの小ささに通行人に気付いてもらえず踏まれまくり(T_T)
無事に目的地に着けても鳥や蜘蛛、トカゲなどに食べられてしまう確立の方が高いのです。
でも、これは自然の掟・・・
運の良い者、強い者だけが生き残るのです。
私にはどうしてあげる事も出来ません。
一匹でも無事に安住の地に辿り着けるのを祈るばかりです。
中には旅立つ事をせずに我が家の庭にそのまま住み付くチビカエルも!

この子のように旅立ちをせずに庭にそのまま住みつくチビカエルも居ます。

旅立ったチビカエル達はどうするのか?

チビカエル達は住み良い場所(民家の縁の下や草むら)を見付けてはそこで少しずつ成長します。
そしてある程度成長するとまた別な場所に移動して・・・
その行動範囲は生まれ故郷の池から1kmにも及びます。

夏から秋にかけて虫も沢山現れるようなります。
我が家の庭では夕方から明け方にかけてシェルターから一斉にヒキガエル達が出て来て害虫を食べまくってくれます。

庭に出るヒキガエル達は我が家の庭に住みついているのだけでなく、隣近所の庭から遊びに来るものも・・・
少ない時でも1〜2匹、多いときは10匹近くのヒキガエルが庭を占領しています。

チビカエル達がみんな旅立ち一安心!そして親カエル達は12月頃まで庭で虫を食べて寛ぎます。
正確に言えばやがて訪れる冬の冬眠の為に出来るだけ太って体力を付けておくのです。

ヒキガエル達は12月の終わり頃まで庭で遊びまわり、雪が降る前には冬眠に入ります。

冬眠する時は土にお尻からめり込むように潜っていきます。

そして3〜4ヶ月間を土中で休みます。

そして翌年の3月!ヒキガエル達は一斉に繁殖を始めるのです。

我が家から旅立ったカエル達の生き残りも繁殖期だけは我が家に戻ってきます。
例え1キロ離れた所に居てもです。
これが嬉しいんですよ(T_T)

ここまで帰巣本能が優れたカエルが居るでしょうか?

しかし、その本能が裏目に出る事も・・・
ヒキガエル達は回りの事を一切気にせずに生まれ故郷めがけて突き進む為に、時には幅の広い環状線すら横断します。
当然、何匹も車にひかれてしまいます(T_T)
都会で生きるには仕方の無い事ですが、私としては複雑な気持ちです。

ある日、私はある実験をして見ました。

夜に我が家の庭を気に入っているヒキガエル一匹を何十メートルも離れた場所に置いて来ました。

すると・・・翌朝までに夜通し歩いて我が家の庭に戻って来ました(笑)
ヒキガエルは繁殖期の帰巣本能も優れてますが、普段も気に入った場所が見つかると意地でも元の場所に戻るんですよ。

どうですか?可愛いでしょ(^_^)
あなたの家の周りにも絶対にヒキガエルは居ますよ!
春から夏にかけて夜道を歩く時は足元に注意してみて下さい。
ヒキガエルはジッとしているので石ころと間違えてしまうかも知れませんが、絶対に居ます!
もちろん地面をアスファルトで固められたビル街にだって出ますよ(本当)

でも・・・見付けても虐めないであげて下さいね。
大きいヒキガエルは30年もこの世の中を見続けて生きて来ているのですから。


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