地域的な周年の話題を2つお伝えします。
一つは足立区合唱連盟の活動についてです。1980年に第1回の合唱祭が開催されてから、本年で30回目を迎えます。創立30周年という節目を迎え、昨年に実行委員会が立ち上がり、連盟加盟団体からのアンケートの結果も参考に周年の事業がスタートしました。
その第一弾は2010年7月19日(月・祝)にギャラクシティ 西新井文化ホールにて開催の「海の日ジョイントコンサートVol.10」です。30周年記念事業なので、例年とは装いを変えての舞台です。題して<大中 恩作品展>。大中先生は「いぬのおまわりさん」や「サッちゃん」などの子どもの歌の作曲家としてもよく知られており、現在も多岐にわたりご活躍されています。このたびは連盟の理事長である田口芳子先生との縁もあって共演の機会を得ることが叶いました。
足立区合唱連盟では加盟団体はもとより区内を中心に一般公募し、期間限定の「30周年記念合唱団」の結成をはかりました。その結果、107名の合唱好きが集いました。また、大中先生は今回の演奏会のために、自作を編曲して混声3部の作品を作られました。30周年記念合唱団との演奏が初演となります。
当日のプログラムや舞台で、大中先生が「一度練習に参加してみて、本当に集まって来られた団員一人一人が、素晴らしい自覚を持っていらっしゃるのがひしひしと感じられ、『これは、やり甲斐がある』と確認出来たのは何よりでした」との思いを語っていただき、とても誇らしい気持ちになりました。演奏会は大成功で満席の客席から拍手が鳴りやみません。その模様は足立のケーブルテレビでも放映され、今もってその余韻に浸っています。
もう一つはここでも何度か紹介した「歓喜の演」という民間の文化的な活動母体です。もともとは近藤直子らが提唱して立ち上げられたものですが、目指すは演劇・音楽などのコラボレーション活動により、広く区民と一体となった芸術文化の新機軸を打ち立てることにありました。そのきっかけになった1999年の「三曲(箏・三弦・尺八)を主とした和楽器」による「第九」は、NAOコーラスグループも一役買い大成功を収めた舞台となり、今でも語り草となっています。
「歓喜の演」の活動も今年は10周年を迎え、北原白秋という日本を代表する詩人を取り上げ、合唱、狂言、群読、童の声の大コラボレーションで一つの舞台を創作いたします。もちろん世界初演です。2011年1月16日が本番で、この9月4日には公開講座と称して、北原白秋についての講演と一部演奏(池辺晋一郎編曲「ひたすらに・・・白秋」より)があります。
周年行事は本当におめでたいことです。その道のりは決して平坦なものではないでしょう。そこに継続的に参加し地道な活動(毎週の練習、宣伝や集客の努力、協賛広告や資金集めなど)があってはじめて歴史が刻まれている事をとても強く感じています。そして歴史は常に新しいものを加えながら進んでいきます。新しいものによって与えられる大きな刺激と培ってきたこれまでの気品が結びついた時の喜びは大きな飛躍となって現れます。
NAOコーラスグループも昨年10周年を迎え、今まさに次なる歴史の方角に向かって一歩を踏み出しました。角度は少しずつ開いていくものです。毎回の練習を大切に歩んで行きたいと思います。 |