わんぱく仲間の外遊び
私は50年前の経験から、遊びの中でのルールの素晴らしさを、皆さんと考えて見たいと思います。
ガキ大将に引きまわされて、年下、腕力の弱いものは何時も小さくなっていたと思われる、(群れでの遊び)の中で、弱い者でも、体力、知力に関係なく(公平)にスタートして、ガキ大将より優位に立てる遊びが多くあるのです。また、「オミソ」(または、オマメ)というルールは年齢差があった時の素晴らしい最高の(ローカル・ルール)ではないでしょうか。

季節を考え、四季別に、自分自身が実際遊んだことのあるものを、50年前を思い出して書いて見ます。忘れたり、思い違いが有ると思いますので、そのときはご指摘ください。
地区や時代によっても違います、分布、伝播、変化、ローカル・ルールなど、皆さんの体験を教えてください。
1948年から1952年頃、現在の「青井1−2丁目」付近、学区域が「梅島小」「千住第五」「弘道」と重なる地域の子供達の7・.8人から12・.3人位のグループで「リーダー」は「梅島」の子供がリードしてきた。
親の職業は「店持ちの職人」「町工場経営者」が殆んどで他に「サラリーマン」であり、千住が郊外に広がってきた最も外れに位置していた。直ぐ隣なりの「グループ(群れ)」は農家の子ども達のグループで純農村になっていくという環境。
(2001.UP)

「こどもの四季」加太こうじ(文)・滝平二郎(きりえ)河出文庫
「伝承遊び事典」芸術教育研究所(編)・黎明書房
上記、二冊を皆さん参考にしてください。


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@ 春の巻 何して、遊ぼうか C 冬の巻 ビーダマ、馬飛び
A 夏の巻 夏は水遊び D 子どもの外遊び 読売新聞(論点)から
B 秋の巻 木のぼり、ベーゴマ じゃんけん 遊びのスタートは?

春の遊び
三月・四月・五月

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@ どこ行き
A 糸巻きタンク
B 釘たおし
C カン馬
D 石けり
E 悪漢探偵
F 水雷、艦長
G その他いろいろ

一部「黎明書房」様の(伝承遊び事典)を参考に使わせていただきました。
絵はセンジッコ(千住っ子)の長島弘二さんにお願いしました。



どこ行き


直径二メートルほどの円を描く、円グラフのように細い、広いを区切って「行き先」を書き込む。近くは、細くて入りにくい所を、広い所は遠くの行き先。投げ入れる「石」は平たく投げやすいものを自分で探して来る。2-3メートルのところに線を引き、順番に投げ入れる。これは小さい子も、大きい子もハンデキャップはない。いくら腕力がつよくても思い道理には入らない。小さい子が近くの行き先をあて、大きい腕白さんが遠い行き先に入れても、さあスタートすれば、一生懸命走って目的地へ行ってこなければならない。そんな時、近くを当てたものは非常に優越感に浸って、息を弾ませて帰ってくる子をながめて、早く早くとはやしたてる。

これは
公平な遊びであるが、要領の良い子は遠くでも、自分の家の方角だと家によってなにやら口を動かして戻ってくるチャッカリやもいる。ただ、走るだけの遊びだが、結構まじめに走ってくる。目標場所に入れてやろうという意気込みが、遊びを夢中にさせるのだろう。

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糸巻きタンク

母親は暇さえあれば、繕いものをしていた。細くて丈夫な絹(綿)糸が何色もあり、早く使い終わって糸巻きが「空かないかなー」と思ったものです。糸巻き、わゴム、割り箸か鉛筆、マッチ棒、小さい釘か画鋲に、仏様からロウソクを取ってきて材料一式をそろえます。まずは、戦車のキャタビラの部分をナイフでギザギザに切り刻む。荒すぎても、細かすぎても、格好がよくない。組み立てはいたって簡単。マッチの回り止めをつければハイ出来上がり。廊下でカタカタ、友達と並べて、ヨウイドンと競争、坂をこしらえる、適当な板の上で片方に台をはさんで角度の調整、坂のぼり、ゴムを強くして、きつくまいても、スリップする。どうしたら粘り強く登れるかを考える。

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釘たおし(渦巻き)




「民俗学」では、ネッキ、ねんくいぶち、と言われているそうですが、私達は金属の「五寸釘」を使うためか、「釘たおし」と言っていた。勝負は、土の上に突き立て、交互に抜いて、相手の釘に当てて、相手を横に倒すのが一番ポピュラーな遊び。相手の根元をねらい、または横殴りに自らもふらつきながら相手を揺さぶり倒すなど、戦法がある。突き立たないで横になった相手には、横に寝ている相手の一部分にあたればよい。カチンカチンと当たり、火花がとびちる。
他の遊び方は、順に突きたて、突きたてて、次々に刺さった場所に「線」を引き、相手を囲いこむ、
渦巻き状に相互に囲おうとする危なくなると相手の「線」をきる(相手の線上に突き刺せば、それより先は無効になり、線は消される)最終段階に入ると「ミリ」単位の性格さで集中力がいる。

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カン馬













缶詰の空き缶、同じ物を二個、切り口を綺麗にトントンと金槌で危なくないようにたたく。大きめの釘で二箇所、穴を開けて紐を通せば出来上がり。高さの高い缶で作る子、平たい小判型の缶では下駄の感覚。馬のようにパカパカ音を立てて歩く。元気な子は勢いよく競馬のように走りまわる。

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石蹴り






平たい石を見つけてきて、石蹴り遊び。始めはなげて「月」ケンケンしながら「火」「水」「木」「金」「土」と、けりながら枠の線に載せないように、「土」で両足ついて、川に石を投げ外れないように又、ケンケンで蹴って日曜に入れば上がり。次は、「火」へ投げて、また、ケンケン。
石が線の上で止まったらアウトで次の人の番。
チョコチョコと少しづつ進める子、大胆に一枠を一回でけり進む子と、性格があらわれる男の子も、女の子もいっしょになかよく遊んだ。片足のケンケンで石を微妙にコントロールしながら進むのも、集中力がいるものだ。

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泥棒ごっこ(悪漢探偵)

昭和二十三、四年頃、今まで「どろぼうごっこ」と言っていた物を、おしゃれと言うか、格好よく「悪漢探偵」と呼び出した。多分「千住第五小学校」へ通学している仲間が持ち込んで来た呼び方だと思う。呼び方が、とてもスマートで、我々が「ださく」感じ、カルチャーショックをうけたことを覚えている。これは、少年雑誌か片岡千恵蔵の映画の影響かもしれない。
遊び方は、悪漢組と探偵(警察)組に分かれ、警察の拠点をきめる。相手を確認したら、悪漢は方々へ散ってゆく。それを探しに探偵組が目星をつけて向かう、探し当てて捕まえ(逮捕)、警察に縛りつけておく。残りの悪漢はそれを助け出しに来る。中々、全員がつかまらない。普通は大きい子供達が悪役で、小さい子達が捕まえに走り回る。小さい子も、たまには、悪役がやりたいと言い出し、チームが逆になる。ところが、小さい子は忽ち、つかまってしまい、挙句の果て、拷問まがいに荒縄で縛りあげられ、やっぱり探偵(警察)が良い、となる。小さい子は捕まえてきても、強く縛れないので、直ぐに、逃げられてしまう。捕まえる時は、小さい子は力を合わせて大きい悪漢をつかまえるが、大きい子も適当に捕まってあげて(
手加減をする)、縄抜けの牢破りをするのである。結構だまし、だまし、飽きずに遊ばせるものである。

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水雷、艦長






二組に分かれ、「すいらい」「かんちょう」「くちく」と帽子または鉢巻のような印を、それぞれ、うしろ向き、前向き、横むき、と被って、向き合って挨拶をし相手を確認する。三すくみでじゃんけんと同じような関係のルール。艦長は一人、艦長が捕まると負け、将棋の王将と同じ。陣地をそれぞれ決める。「水雷」は「艦長」をつかまえられる。だから一番足の速い、すばっしっこい子を、「艦長」は唯一人で大切な役目なので、選定は重要、「駆逐」を捕まえられる。「駆逐」は「水雷」を捕まえられる、相手の攻撃の先鋭である「水雷」を牽制できるので大切。この遊びは、遊び仲間全員を、運動能力を考えて、均等に分けて戦う。捕まれば、陣地につながれて、ひたすら、見方の助けを待つ。どの役割も大切で、チームが一丸となって戦う、真剣勝負。役割の決め方に相手の心理を読んで、意表をつく作戦もある.この日は、弱虫君も重大な役目で責任があり、目の色をかえる。

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その他いろいろ


麦のガム 麦の穂を取って、丁寧に一粒づつ先のザラザラを外して、皮をむいて口にほうりこむ。ザラザラをとらずにうっかり口へ入れてしまうと、のどの奥に入ってさあ大変くれぐれも注意しなくっちゃ。何粒かを口に入れたら、クチャクチャと根気よく噛む。終戦直後の事で、本物のガムがないので、皆んなで楽しく噛んだ、誰が早く長く引きのばせる、ガムになるか、競った。
指すもう、腕すもう 親指を立てて,他の四本の指を相手と絡ませ、親指どうしの争い。相手の指を抑えつけ(1)、(2)、(3)、とカウントを数えて勝敗をつける。腕相撲も、皆さんどの地方でも、お馴染みでしょう。
砂とり 砂場は無くとも建築資材の余りなどが置いてあると、早速砂あそび。山盛りに高く盛り上げた砂山のてっぺんに棒を立てて、すその部分から順にコキ取る(払う)。数人で遊ぶ。最初は気前よく払っていたものを、立てた棒が不安定になり傾きだすと、指の先で払い、最後は爪の先で二,三粒払うという神経戦、指先の器用な子が絶対有利。
たがまわし、リームまわし 古くは桶の箍を使ったというが、戦後は自転車のリームをつかって、棒や線材をゆるくL字型に曲げたものでリームをあてがって回す。単純な遊びだが、急旋回したり、二本を同時に回したりと工夫を凝らしてあそんだ。
だるまさんがころんだ
ゴム飛ばし
パチンコ 私達の時代は、駄菓子屋で線材で出来た完成品を買ってあそんだ。弾は砂利を使ったりして、仲間の身体(顔)にあたったりでとても危険だった。
竹トンボ 私達は農家ではない為、「竹」の材料は「竹や」へ行って買いもとめた。小学3年生ぐらいになると、お兄さんたちの手元を見ながら、見よう見真似で、竹を削り「羽」の部分と芯(軸)を作る。「羽」には中心に二個の穴をあけ、その穴に合わせて(軸)の先にダボをだす。「羽」にダボを入れて、(軸)を左右両掌で抑え前後に挟み、揉んで回転を「羽」に与える。
チャンバラごっこ 大河内伝次郎の丹下左膳、市川右太衛門の退屈男、千恵蔵、板妻、等等の時代劇映画が終戦直後大流行で、その真似で「チャンバラごっこ」は遊びの定番。そこいらに有る「竹」「木」の棒で即席の「刀」。力の弱い子は絶対的に不利な遊び。

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