足立のちれきみんV
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| @ | 西新井大師の「塩地蔵」 | I | 梅田石不動尊の[耳病平癒] |
| A | 関原大聖寺の[びんずる尊者] | J | 赤不動の「咳の八彦尊] |
| B | 千住長円寺の「歯神」さま | K | 綾瀬・龍慶寺の「日限薬師」 |
| C | 花畑の「白山塚」 | L | 花畑正覚院の「乳たれ銀杏」 |
| D | 南千住の歯神清兵衛(日枝神社) | M | 綾瀬・薬師寺の「乳しぼり」絵馬 |
| E | 島根の[猿仏塚] | N | 島根・安穏寺の「淨行菩薩」 |
| F | 伊藤谷・薬師寺の[耳除庚申] | O | 西新井大師「延命水洗地蔵尊」 |
| G | [中川の疣取り地蔵尊] | P | 六月炎天寺の「おこり神」 |
| H | 江北・恵明寺の[子育て地蔵尊] | ||
願掛け」と「心の癒し」
江戸時代に「願掛け重宝記」という書物がベストセラーになったという。書物をたよりに、あちこちと
願い事をして歩いたのである。願掛けとは、主に「病気」の平癒を祈願するものが多い。現在でも
「タワシ」で体の悪い部分を洗うと、痛みが和らぎ楽になると信ずる人々で賑わっている「寺社」が
かなりある。病気以外では、受験、縁切り(男女、酒断ち、煙草断ち、博打断ち)等いろいろある。
最近は「ガン」を始め「難病」への、医学が進歩し、医療が高度化し、その進歩を伝える情報が多く
見られるが、どの病も、百パーセント完治には至っていない。その一方、「癒し」という言葉が、良く
聞かれ、末期の「ガン」患者さんでも、「自分は直る、直す」と頑張る人は、「弱気」な人に比べ延命率
が大幅に伸びているというような事も、しばしば、報道されます。又、「笑い」は、健康にとても良い
とも、言われています。「願掛け」によって、「心身」ともに癒されますように。
足立区内にある、「願掛け」の実態と、以前に行われていたもの、をまとめて見ました。
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西新井大師「塩地蔵」 大師山門を入って直ぐ左側に、小さなお堂があり、いつも お地蔵さんの足元には沢山の「塩」がかけられています。 説明版によると、江戸時代より「疣取り」その他に霊験があり、 お堂内の塩をいただき、その功徳あるとき、倍の塩を、お返し するところから、「塩地蔵」といわれ信仰が盛んであった、と書 かれています。 「疣取り」の地蔵さんがあちこちにありますが、足立区内では、 一番盛んに信仰されているようです。 |
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びんずる尊者 関原不動(大聖寺)の堂内を入って左側に 赤,白,青と着物や紐が巻かれているのが (おびんずる)さん。一般には、自分が病ん でいる部分を撫でると(除病)の功徳がある といわれ、頭や肩、膝、などがピカピカに なっている場合が多い。ここ関原不動の (おびんずる)さんは、着物や紐で結ぶ(縛る) ことに依って(願)を掛けるものか、沢山掛け られている.。 |
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歯神 さま 千住長円寺境内にある(歯神)様 痛みなお・・・・・・永久に・・・などと「詩?)が書かれている 保険医療がまだ一般に普及していなかった時代 には家族の者が(歯痛)で困った時には、(雪ノ下) を塩で揉んで頬へ張ったりした(民間薬)が多く用い られたが,民間療法は対症療法である為、完治せず、 後々まで傷む事が多かった。そのため、神仏に祈願 する事が,盛んに行われた。 歯痛の場合は(白山神社、へ楊枝を上げる)保木間の (小宮榎)が足立区では知られていた。 |
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(今は無き)花畑の白山塚 現在の花畑団地、団地を造成する前はこのような 古墳が広い耕地のなかに、小高く、こんもりと茂みを もっていた。古墳の頂部には40センチほどの石碑が 建っていて、白山権現が祀られていた.。 歯痛に霊験があり、祈願して直った時に、「楊枝」を 供えるという、謂れをもっていた。 昭和30年代半ばに撮影 |
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歯神 絵馬 千住宿は南千住側に日枝神社があり、伝説の人 歯神・清兵衛が祀られ、歯痛に悩む者は(錨) をくわえた図の(絵馬)を奉納して、治癒を祈願する。 千住の虫歯の神様として名が通っていた.。 現在でも、このように(錨噛絵馬)が奉納されている。 |
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猿仏塚 向かって右が、念仏供養塔、中、と左が庚申塔(延宝8年- 1680)建立、「石塚村大施主十六」とあり、鎌倉時代に使われ ていた地名で、足立区内でも古くから開けていたことがわかる。 塚の謂れは、農家に飼われていた利口な猿が、子守りをしていた ところ,子供がむずがるので、普段、子は行水を喜ぶので、猿は湯 を沸かし熱湯に入れて殺してしまった。その罪を悔いて、子の墓前 で飢え死した。哀れに思った村人がここに猿を葬ったのだと言う。 子供が病気になると、「泥」の団子をあげて祈り、,直ると「白い」団子 をあげる。 |
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伊藤谷 薬師寺の「柄杓」と「向かい目絵馬」 境内の庚申様の堂内に「穴のあけられた柄杓」が山のように納め られている。説明版によると、(耳病除庚申とその他の願いを成就 して下さる青面金剛と申し、満願成就の時は、柄杓に穴をあけお礼 として奉納する)。青面金剛がこれほど病を癒す働きがあるのはあまり 例が無い。多分「薬師寺」さんである「薬師様」の効用が、庚申様に 移られたと考えられる。柄杓に穴をあける以外に「小石に穴をあけた」 ものを上げる例が各地で見られる。柄杓の場合は、底を抜いて納める のもあり、その場合は「安産」のお礼である。 「向かい目」は「目」を病んだ人が、良くなりますように、と祈願したり、 快癒のお礼に奉納する。 昔から一般に,「耳」「目」の疾患者が多く、神仏への平癒祈願が盛んに 行われていた. |
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中川の「疣取り地蔵尊」 一般には、「塩」で真っ白になっていて、石像が雨水で熔けて、 いる地蔵さんがおおいが、ここは、姿形がはっきり残り,堂内も、 すっかり整えられており、「疣取り地蔵尊」と書かれて、どなたでも 信仰の対象が何であるか判り易い。 足立区内でも、花畑東善寺、青井六丁目、西新井大師、など にも信仰の形が残っています.。 |
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恵明寺 子育地蔵尊 戦前までは、乳幼児の死亡率が高く、丈夫に育てるのに 大変苦労された。そんな事もあってか、「子育て」と呼ばれて いる「地蔵尊」「観音様」はよくみかけます。足立区では 伊興の「子育て観音」が有名です。この恵明寺の 「子育て地蔵尊」も古くから信仰されていたようで、千住桜木 の「堰」の跡にこの地蔵尊を案内する、道しるべが現在も 建っております。 現在も、お地蔵さまに着物を着せて,子供の成長を祈願する 信仰が続いています. |
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梅田 石不動尊 旧道の荒川土手から梅島駅方向へ進んで直ぐ 赤不動・明王院への入る角、小さなお堂があります。 お堂には(石不動尊)と書かれ,お堂の扉には、小さな (竹筒)がさがっています。 耳を患う人は、ここに(願)を掛け、直れば(竹筒)に酒 をいれて奉納する、と言う。 |
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石不動尊に奉納された「竹筒」 |
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梅田赤不動(明王院)八彦尊 子育八彦尊として崇敬されているが、(咳)の 出る人が祈り、寺から「おけさ」を借りて、直ったら 新しい「おけさ」を奉納する習俗があった。 「咳の不動様のおけさ」として有名である。 現在でも色とりどりの「おけさ」が奉納されています。 |
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八彦尊の「おけさ」 |
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日限薬師 綾瀬の龍慶寺への道しるべで以前は綾瀬川の(圦・いり)と呼ばれた船着場 の近くにあった。江戸時代から明治・大正時代は(舟運)が盛んで、江戸の人々 は郊外である足立付近へは,船を利用してきた。船着場に道しるべとして「日限薬師 如来道」と刻まれている。日限とは読んで字の如く(月の日を決めて)縁日として、 信者さんを受け入れるのである。 千住の慈限寺さんの境内にも、「日限」の地蔵さんがあります。
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花畑正覚院の「乳たれ銀杏」 足立区の「保存樹」に指定されている、「銀杏」 枝下に下がる気根がおびただしく、大きなものは、 80センチにも及ぶ。 戦前までは、子供が生まれて、乳の出ない母親は 子を育て上げるのに、大変苦労した。現在のように 粉ミルクが普及していない為、ご飯を炊いて重湯を 作り、あたえていた。 そんな人が多くいたと見えて、この「銀杏」の皮を煎 じて飲むと乳が出るようになるといわれていた。 |
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綾瀬薬師寺の「乳しぼり」絵馬 現在は、お乳が充分に出る母親が、いろいろと理由 をつけて、母乳を与えず「人工乳」をあたえていると ききます。初乳に含まれる、免疫が大切と、見直され ては来ていますが、「人工乳」の無かった時代には、 このように、「乳が出ますように」と真剣に、神仏に、 お願いをしていたのです。 写真は、足立区文化財調査報告書「絵馬」編より |
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島根:安穏寺の「淨行菩薩」 日蓮宗の寺院ではよく見かけられ、石造仏で「水」と「タワシ」が備えつけられています。 安穏寺は一般庶民が参詣に訪れる「寺院」と少し違い、「徳川将軍」がお休みした由緒ある寺院で、多くの檀家によって御護りされているため、一般の人はあまり接したことが無いと思いますが、毎年「七月の土用の丑の日」に「頭痛除けの灸」があり、人が多く訪れます、その時、一度寄っては如何でしょうか。身体の悪い部分を「タワシで洗い」お願いすると、癒されます。 |
| 延命水洗地蔵尊:西新井大師 説明板によると、この延命水洗地蔵尊を信仰すると十種の福徳に授かり、特に「寿命長遠」の功徳がある、との事。弘法大師様御降誕1200の記念に建立された。 水洗と書かれている通り、備え付けの「ししゃく」でお地蔵様に「水」をかけて、願をかける。 |
| おこり神::炎天寺 山門を入って直ぐ右側にある。 「おこり(瘧)」とは江戸時代に流行した病気。一定の周期で発熱し悪寒やふるえのおこる病。マラリア性の熱病の昔の名前。 この「おこり神」に祈願するとおこり病が平癒すると云われていた。各地で時々見かけるが、現在は殆んど信仰の対象になっていない。 |